舌下免疫療法とは?
舌下免疫療法とは、スギ花粉やダニのアレルギー原因物質を少量ずつ毎日投与し、身体を慣れさせることで症状を和らげる根治的な体質改善治療です。
3年~5年の継続が必要ですが、約8割の患者様に症状の緩和、または消失という高い治療効果が認められる有用な治療となっています。
舌下免疫療法において期待できる治療効果

長期に渡り正しく治療が行われると、アレルギー症状が緩和、または消失したり、長期に渡って症状を抑える効果が期待できます。
症状を完全に抑えられない場合であっても、服用しているアレルギー治療薬の減量、症状の緩和による生活の質を向上させる効果が期待できます。
治療の概要
| 対象となる患者様 | スギ花粉またはダニによるアレルギーと確定診断された5歳以上の患者様 ※血液検査で確定診断を行います |
|---|---|
| 治療期間 | 3年間~5年間 |
| 効果 | 完治する方は2割ですが、約6割の方は症状が改善し服用されている薬の量を減らすことができます |
※治療の適用は5歳以上の患者様となっておりますが、当院では高校生以上の患者様に対してのみ治療を行います。小児の患者様は治療適用外とさせて頂きますのでご了承ください。
治療の流れと服用方法
初期投与
アレルギー検査後に院外薬局にてお薬を受け取ってください(舌下アレルギー治療薬と『アナフィラキシーショック』の緊急時に使用する点鼻薬を処方します)。
初回のみ当院内で医師の指導の下、お薬を服用して頂き、30分間体調に異変が生じないが経過を観察させて頂きます。
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自宅での服用
1日1回錠剤を舌の下に置き、1~2分保持した後に飲み込んでください。その後、5分間程度うがいや飲食を控えてください。
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通院
最初は1~2週間ごと、以降は毎月1回の定期受診が必要となります。
どれくらいの費用がかかるの?
保険適用(3割負担)の場合は、1ヶ月当たり約3,000円~5,000円程度のご負担となります。このご負担額には診察代と服用して頂くお薬の金額が含まれています。
どんな薬を飲むの?
スギ花粉によるアレルギーの患者様にはシダキュア舌下錠、ダニによるアレルギーの患者様にはミティキュア舌下錠がそれぞれ処方されます(ともに鳥居薬品株式会社製)。
お薬は院外薬局にてお受け取り頂きますが、初回のみ当院内で医師・看護師指導の下お薬を服用して頂きます。
また、アレルギー成分(アレルゲン)が体内に侵入することによる急性のアレルギー反応(これをアナフィラキシーショックと言います)が起こった場合の対応策として、アドレナリン点鼻薬であるネフィー点鼻液(アルフレッサファーマ製)を同時に処方致します。ネフィー点鼻液は万が一アナフィラキシーが発現した場合の症状悪化を防ぐためのお薬ですので、通常は使用して頂くことはございません。
以下、スギ花粉アレルギーの方、ダニアレルギーの方別に初回~継続治療までの流れをご説明致します。
スギ花粉アレルギーの場合
○ 初診時
- 水曜日午後の呼吸器外来にご来院ください。
- 受付時に『スギ花粉アレルギーの舌下免疫治療』を希望する旨をお伝えください。
- 担当医師が舌下免疫療法の適応であるかどうかや、患者様自身が治療を希望されているのかどうかの確認を行います。その後、採血検査(特異的IgE抗体検査と言います)を実施致します。
- 舌下免疫療法を開始するための同意書をお渡し致しますので、一度ご帰宅された後にごゆっくりご検討ください。説明させて頂いた治療法やリスクに納得された場合は同意書にサインして頂き、次回初回投与の際に必ず同意書をご持参ください。
- 同意書にサインを頂いていないと治療が開始できませんのでご注意ください。
○ 再診(2回目)・初回の院内での投与
- 受付にて『スギ花粉アレルギーの舌下免疫療法』を希望する旨をお伝えください。
- 初回投与時は院内で30分ほどお待ち頂く必要がありますので、必ず16:00までにご来院ください。
- 診察にて担当医師が前回の採血結果を確認し、舌下免疫療法の適用の有無、同意書のサインと内容の理解を確認後、初回投与薬であるシダキュア舌下錠、アナフィラキシー対応薬ネフィー点鼻薬を処方致します。
- 院外の薬局に発行された処方箋をお持ちになり、シダキュア舌下錠とネフィー点鼻薬を受け取った後、院内にお戻りください。
- 再度診察をさせて頂き、院内で初回服薬を行います。院内で医師・スタッフの立会いのもと、シダキュア錠を舌の下に置き1分間保持します。1分間経過したら、シダキュア錠を飲み込んでください。その後、5分間は飲食やうがいをお控えください。
- 副作用の発現を確認するため、待合にて30分間お待ち頂きます。その間、具合が悪くなった場合はすぐにスタッフにお伝えください。
- 30分後、帰宅される際にスタッフにお声掛けください。問題がなければ初回投与は終了となります。
○ 初回服用の翌日~7日目まで
- 1日1回治療薬を舌の下に置き、1分間保持します。1分が経過したら飲み込んでください。お飲み頂く時間に制限はありませんが、万が一副作用が発現した場合の対処を考慮し、可能であれば午前中に服用して頂くのが望ましいです。その後、5分間は飲食やうがいをお控えください。
- 服用する前後2時間程度は、激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。朝に服用する場合、通勤時に走ったり、温かいシャワーなどを浴びると副作用が出易くなるため、ご注意ください。
○ 3回目の受診とそれ以降
- 服用を開始してから1週間後に再度受診してください。診察にて口腔内に腫れやかゆみがないか、のどや耳にかゆみや違和感がないかを確認させて頂きます。
- 問題がなければシダキュア舌下錠(初回~7日目までは2000単位ですが、今回からの処方は5000単位です)を2週間分処方し、診察は終了となります。
- 2週間後に再度受診してください。診察にて口腔内に腫れやかゆみがないか、のどや耳にかゆみや違和感がないかを確認させて頂きます。
- 問題がなければシダキュア舌下錠(5000単位)を4週間分処方し、診察は終了です。その後は4週間おきに診察をお受けください。
| シダキュア舌下錠 | 診察 | |
|---|---|---|
| 初回~7日目 | 2,000単位を1週間服用 | あり |
| 8日目~21日目 | 5,000単位を2週間服用 | あり |
| 2週間目以降 | 5,000単位を4週間服用 | あり |
※その後は服用を継続し、月1回の受診となります。
ダニアレルギーの場合
○ 初診時
- 水曜日午後の呼吸器外来にご来院ください。
- 受付時に『ダニアレルギーの舌下免疫療法』を希望する旨をお伝えください。
- 担当医師が舌下免疫療法の適応であるかどうかや、患者様自身が治療を希望されているのかどうかの確認を行います。その後、採血検査(特異的IgE抗体検査と言います)を実施致します。
- 舌下免疫療法を開始するための同意書をお渡し致しますので、一度ご帰宅された後にごゆっくりご検討ください。説明させて頂いた治療法やリスクに納得された場合は同意書にサインして頂き、次回初回投与の際に必ず同意書をご持参ください。
- 同意書にサインを頂いていないと治療が開始できませんのでご注意ください。
○ 再診(2回目)・初回の院内での投与
- 受付にて『ダニアレルギーの舌下免疫療法』を希望する旨をお伝えください。
- 初回投与時は院内で30分ほどお待ち頂く必要がありますので、必ず16:00までにご来院ください。
- 診察にて担当医師が前回の採血結果を確認し、舌下免疫療法の適用の有無、同意書のサインと内容の理解を確認後、初回投与薬であるミティキュア舌下錠、アナフィラキシー対応薬ネフィー点鼻薬を処方致します。また、ミティキュア錠はスギ花粉アレルギー治療薬であるシダキュア舌下錠と比較すると副反応が起こりやすいため、同時に抗アレルギー薬(アレグラ等)を処方させて頂く場合があります。
- 院外の薬局に発行された処方箋をお持ちになり、ミティキュア舌下錠とネフィー点鼻薬(場合によって抗アレルギー薬)を受け取った後、院内にお戻りください。
- 再度診察をさせて頂き、院内で初回服薬を行います。院内で医師・スタッフの立会いのもと、ミティキュア錠を舌の下に置き1分間保持します。1分間経過したら、ミティキュア錠を飲み込んでください。その後、5分間は飲食やうがいをお控えください。
- 副作用の発現を確認するため、待合にて30分間お待ち頂きます。その間、具合が悪くなった場合はすぐにスタッフにお伝えください。
- 30分後、帰宅される際にスタッフにお声掛けください。問題がなければ初回投与は終了となります
○ 初回服用の翌日~7日目まで
- 1日1回治療薬を舌の下に置き、1分間保持します。1分が経過したら飲み込んでください。お飲み頂く時間に制限はありませんが、万が一副作用が発現した場合の対処を考慮し、可能であれば午前中に服用して頂くのが望ましいです。その後、5分間は飲食やうがいをお控えください。また、口内炎等の副反応が生じる場合にはミティキュア錠を服用する15分前に処方された抗アレルギー薬を服用してください。
- 服用する前後2時間程度は、激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。朝に服用する場合、通勤時に走ったり、温かいシャワーなどを浴びると副作用が出易くなるため、ご注意ください。
○ 3回目の受診とそれ以降
- 服用を開始してから1週間後に再度受診してください。診察にて口腔内に腫れやかゆみがないか、のどや耳にかゆみや違和感がないかを確認させて頂きます。
- 問題がなければミティキュア舌下錠(初回~7日目までは3300単位ですが、今回からの処方は10000単位です)を2週間分処方し、診察は終了となります。
- 2週間後に再度受診してください。診察にて口腔内に腫れやかゆみがないか、のどや耳にかゆみや違和感がないかを確認させて頂きます。
- 問題がなければミティキュア舌下錠(10000単位)を4週間分処方し、診察は終了です。その後は4週間おきに診察をお受けください。
| ミティキュア舌下錠 | 診察 | |
|---|---|---|
| 初回~7日目 | 3,300単位を1週間服用 | あり |
| 8日目~21日目 | 10,000単位を2週間服用 | あり |
| 2週間目以降 | 10,000単位を4週間服用 | あり |
※その後は服用を継続し、月1回の受診となります。
